音楽で見逃しがちな肝心な事。その4
今回は前回の「テンポについて」のケア編です。
テンポが乱れる時とそれを防ぐ練習法、意識などを書いて行こうと思います。
前回、テンポは侮って練習しないと、狂い、それらはプロへの大きなネックとなると書きました。
ただ、私が問題としている事はあくまで人間の耳で聞いて、不自然に感じる部分です。
人間は基本、脈拍のテンポに合わせようとするらしく、脈拍より速い曲はだんだん遅くなり、逆に遅い曲は走っていくようです。
でも、そういった生理的な部分の事ではなく、例えば字をあまり書かない人が書いた字のように、ぎこちないテンポを指してます。
と、前置きはこの辺で、続きを書きます。
★☆★☆★☆
テンポを練習すると初めは、脈絡もなく、ただ単に慣れない作業故の部分部分の乱れが多いと思いますが、その後、リズムを細かくしたり、シンコペーションを用いたりして練習していると、いつも同じようなリズムパターンの所から狂ってしまう事が多いのに気付くでしょう。
これの一番の原因は、平たく言ってしまえばテンポが未熟という事なのですが、「裏」という部分を意識してない為と、それを意識した上での練習をしてない事です。
大体、テンポを体でとったりするのは4分音符が一番多いと思います。
「裏」とはそれに対しての1/2が8分音符、1/3が8分音符の3連、1/4が16分音符で、これらは殆どの人が感覚で弾いてる人が多いです。
※(以下、4分音符=「4ブ」、8分音符=「8ブ」と書きます。「4分」と書くと時間と混同しやすいので。)
でも、人間の感覚がいかにいい加減なものかは、周知の事ですよね。
これを意識して練習するのとしないのとで、裏リズム(裏テンポ)の正確さが全然と違ってきます。
よく歌う人で裏でテンポを取ってる人がいます。
あれはノリをよくする。という意図でが多いと思いますが、テンポの正確さにも繋がるのです。
裏を意識する(テンポを取る)のも、人それぞれですが、私は足が1拍なら首などの上半身の上下運動で下が1拍(4ブ)、上が裏(半拍、8ブ)。
16ブを意識する時は、口で(タツツツ)や(ツクツク)などと微かな声や舌で取ってます。
(強弱に合わせて2種の言葉を組み合わせるのがいいです。要は休符を把握し続ける事でキープが出来るので。)
まあ、ライブ中に口でやってると「あの人、何かブツブツ言いながらやってる。・・・アブナイ。」と思われてしまうので、目立ったやり方はしませんが。(笑)
練習時は効果的ですし、シンコペなどの正確なリズムが理解出来ます。
メトロノームでの裏を意識しての練習が効果的なので、前回との繋がりでやってもらうといいと思います。
今回はここまで。
次回はスタジオなどでのメンバーでのテンポ・裏テンポを意識する為の練習法などを書こうと思います。
★☆★☆★☆
コメント
いいね・コメント投稿・クリップはログインが必要です。
ログインする
不適切なコメントを通報する