音楽で見逃しがちな肝心な事。その5
今回は前回の裏テンポの意識についてのメンバー編・スタジオ編です。
※(前回同様、4分音符=「4ブ」、8分音符=「8ブ」と書きます。16もですよ。笑)
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スタジオなどでメンバーで裏を意識する為の方法・練習法もあります。
これもメトロをミキシングなどにつなげてスピーカーで行うのですが、準備運動として、1拍(4ブ)を16ブで分担して手拍子するんです。
文章だと書きづらいのですが、
1拍を4つに分けて1/4(表)ーー2/4ーー3/4(裏)ーー4/4と分けます。
言葉で「1,2,3,4」と言った場合の「1」が常に1拍(メトロの音と重なる)という事です。
これを口では言わず、それぞれが手を叩くのです。
例えば、4人居て、それぞれ割り振りします。
Voが1(表)、Gが2(2/4)、Bが3(裏)、Drが4(4/4)として、おのおの、1拍のそこだけをピンポイントで手を叩きます。
初めはゆっくりのテンポでやって、慣れてきたらテンポ(100~180)位の速さでやります。
出来れば1分以上狂わないで出来ればかなりテンポ感が付くと思います。
もちろん、これの順序を回して、全員、一通りのポジションをやります。
これが、全部問題なく出来るようになったら、今度は1拍目、2拍目とそれぞれがチェンジして入れ替えてやるようにします。
1拍目は表だった人が2拍目は2/4だったりなど。
これ、決まると、みんなの手の音が数珠繋ぎで綺麗に(タタタタ・・・)と聞こえて、気分いいですよ!!
僕らは以前、スタジオで練習する前に必ずこれをやってました。
手を響きやすい叩き方で軽く叩きましょう。段々手が痛くなって来ますので。(笑)
毎回ウォーミングアップのつもりで10分前後でいいと思います。
手が痺れたらいい演奏出来ないし。(笑)
それと、もう一つ。
演奏でのメトロノームも効果的です。
スピーカーから全員が聞こえるようにして、メトロを聞きながら、みんなでいつもの演奏をするんです。
メトロと狂わずに曲を終わらせるのは至難の業だと言う事に気付くと思います。
大体はドラムが崩れて、みんなそれに引きずられて狂いますが、ドラムも演奏中の誰かの音につられてる場合が多いのです。
初めの内は、メトロノームの音を意識し過ぎて、ぎこちない演奏になってしまうと思いますが、
メトロの音は意識しないようにして、自身の体のテンポを意識して行うようにします。
ただ、スタジオ練習に2時間位をこれのみなのも苦痛で、微妙にズレていくのは、船酔いのような気持ち悪い感じなので、全体の半分位をメトロありにして、残りはメトロなし、と分けて行うといいと思います。
これの効果は一つは自身のテンポを刻む意識が強くなる事と、周りの演奏にも意識が行くようになり、それはアンサンブル(調和)に気付く事に繋がりという事です。
では、今回もこの辺で。
次回はプレイヤーではなく、作曲に関しての事を少し書こうと思います。
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