昨年は、9月に入ってから、立山の雄山と、御嶽山に行ってきました。
今年は、山登りの好きな人なら、必ず知っているほど、有名な槍ヶ岳(3180メートル)です。
しかし、遠かったなぁ。いくら、歩いても着かない。
最後には、ため息まで出てしまうくらい。
ガイドブックを見ても、新穂高ロープウェイ乗り場から、8時間半から9時間の所有時間がかかると書いてあります。
前日、新穂高温泉に宿泊し、朝5時半には旅館を出ても、「新穂高無料駐車場」はすでに満杯。
ロープウェイ乗り場横の「新穂高第1駐車場」は、午前8時半まで開かないといいます。
やもうえず随分離れた「鍋平駐車場」に車を駐車させて、リュックを背負って徒歩で、新穂高ロープウェイ乗り場前に戻れたのが、午前7時になってしまい、ようやくスタートです。
ここの周辺には、コンビニが1軒もありません。
他の場所ならば、コンビニで飲み物と、おにぎりか弁当を買って、準備できます。
今回、前日宿泊した旅館で、「早朝に山登りに出ます。」と話したら、旅館の女将さんが朝食を食べない変わりに、おにぎりを渡して下さいました。
もしこれがなければ、朝食食べるお店もないし、山歩きの途中で食べるものがないまま、山小屋での夕食まで、食事抜きになってしまうところです。
最初は、川の流れる沢沿いの、大きな石が無造作に並んでる細い道を歩き、幾つもの沢を横断したり、森の中に倒れた大木の下をくぐったり。
道は、登りが続く道ばかりなので、顔から流れる汗は、次から次に落ちてきます。
首に巻いたタオルは、すぐ汗を含んでしまい、着込んだTシャツもベタベタです。
最初に準備したペットボトル2本も、残り少なくなってきます。
途中の「槍平小屋」で、凍結予防のためか、水が流し放題にしてあり、ようやくうがいしたり、手を洗って、ペットボトルに、その水を補充できました。
そろそろ、全行程の半分は過ぎたと思いきや、現実はそこからが斜面の角度がついてきて、いっこうに前に進めないことに。
朝7時に出発して、午後3時になっていて、自分の予想ではすでに着いていてよさそうなはずです。
あの頂を越えれば、山小屋に着きそうですが、体力の弱っている自分は、後からやってくる登山者に、どんどん抜かされていくばかり。
とかいって、今さら戻るにしても6時間以上時間が必要になります。
疲れきって、体から水分も出っ切って、ようやく「槍ヶ岳山荘」に着いたのが、午後4時半。
朝から、9時間半も歩いたことになりました。
こんなに苦労したのに、山小屋に入ると人、また人で、たくさんの登山者がやってきて、山小屋はごったがえしてます。
1泊2食付きで、9千円。それに翌日の昼食用の弁当を付けると1万円ということで、私は宿泊希望書と一緒に現金1万円を払いました。
自分の部屋の位置を確認してから、山小屋の前にある大パノラマの風景を見渡せられるテラスに座って、500円の缶ビールを開けて、もう今日はこれ以上歩かなくて良い安堵感です。
夕食は、午後5時40分。
ベッドでは、左右の肩が触れるくらいの幅で、午後8時半消灯、睡眠となりました。
朝、午前4時。早くも消灯された電気が点灯、起床。
外に出て空を見上げると、満点の星が夜空に広がってます。
デジカメのその星々を、撮影したいものの、写りません。
星が多すぎて、どれがどの星か解らない状態です。
空が少し明るくなりかけた午前4時45分。
懐中電灯をもって山小屋の横の槍ヶ岳(3180メートル)に登り始めます。
今日の日の出時間は、午前5時10分前後。
岩にしがみついたり、鉄のはしごを4カ所登って、ようやく山頂(3180メートル)です。
東の空が、オレンジ色に輝き始め、太陽がのぼってきました。
そして、うれしいことに少し南寄りに、富士山がはっきり見えています。
このチャンス失わないようにデジカメのシャッターを切りました。
おはようございます 夜空も綺麗ですね 山登りは途中いろいろ大変ですね! 僕も昔、富士山に登った時、苦しかったです。いろいろ思い出が出来て良かったですね。お疲れ様でした。