この日は晴天でしたが、昨日に続いて風が強いのが気がかりです。
GWなので渋滞の心配のある東名高速道路は使わないようにして、国道23号線で蒲郡まで向かいました
。
午前8時30分の集合時間でしたが、車が蒲郡市内に入った頃、船のオーナーさんから、「渋滞にはまって到着時間が遅れる。」との電話入りました。
その後、マリーナで合流して、出港前にクルザーに給油。
船が大きいので、どんどんと1200リットル入ってしまいました。
結局、午前11時に出港です。
風が少しおさまったかな。
港から出たところで、船のシフトレバーを倒してぐいぐい加速。
船で移動中、落ち着く場所は、人それぞれ違うようです。
私は、右舷側の船尾に座って、スクリューが作りだす白いうずや、広がって行く引き波の様子を眺めてるのが好きです。
早朝の出港は、睡眠不足の場合が多く、船酔いの原因になりやすいです。
午前11時の出港だったので、今回船酔いの洗礼を受けないですみました。
途中「大王崎沖」のトローリングも、みんなの楽しみです。
この時期、「かじきマグロ」釣りには、まだ水温が低く早いようですね。
トローリングする人は、カツオが釣れ始めると、シーズン始めを実感します。
船尾から疑似餌のついたラインを流して、ゆっくりしたスピードで船を走らせます。
普通の釣りとは違って、リールを巻く必要がなく、魚がかかるまで船上で、ただひたすら待つだけなので、食いがこないと、いつまでも退屈な時間が流れてます。
そのせいで、下ネタやダジャレを話すユニークなムードメーカーの人材が必要なんですね。
今回、私にお誘いがあったのはそのせいでしょうか。
船を操船している人以外、ビールを飲むことが多いですね。
ビールを飲むと、自然とトイレに行きたくなります。
船にトイレがついていても、男性はほとんど船尾に立って、用をたすことが多いです。
万が一、海に落ちるといけないので、用をたす間その人の背後に立って、その人のベルトや、ベルトを通す穴をつかんであげたりしてました。
後ろに立たれると、出る物も出ないですね。
ランチタイムは、お湯を沸かして、船上でカップラーメンを食べます。
この日は快晴でしたが、気温も低かったので、この暖かい食材はうれしかったです。
午後3時、ラインが引っ張られ、リールの音が静かな船上に響きました。
一斉にみんな動きだし、オーナーはファイティングチェアに座り、リールを力強く巻いてます。
私は、邪魔になる他のラインを引き上げて、片付けるのにあたふたすることに。
釣り糸の見えない先には、「マグロ」だとか、「シーラ」だとか、船上のメンバーは想像を膨らませて、盛り上がってきました。
獲物は、中々上がってこないうえに、海底に引っ張られてる様子。
それでもリールを力強く巻いてくと、ようやく水面に獲物が姿表してきました。
「マグロ」という期待ははずれ、顔を出したのがなんと「サメ」。
高い仕掛けの針をはずすために、ギャフという引っかけをサメのえらにかまして、船の船尾から引きずりあげました。
甲板で暴れそうで、自分は不安なんだけどね。
でも以外と静かで、あまり動こうとしません。
大丈夫かな。
誰かの足にかみつかないかな。
メンバーの一人が、道具をつかって、サメの口をあけて、歯の鋭さを見せたりしてました。
仕掛けの針をはずしたところで、サメでは食用にならないと、海に帰すことに。
棒と足を使って、水面に落としたところ、急にサメが体をくねらせて動きだし、さらに鋭い歯で、船尾に噛みついて離れない。
無理矢理、棒でサメを船から引き離した。
サメも死んだ振りするんだね。
もし船上で暴れたら、本当に誰かがケガしていたよ。
怖かったね。
結局、今日の釣果はゼロで、タイムオーバーとなりました。
舵を、今晩宿泊予定の旅館のある英虞湾に向けて走らせます。
旅館は、船が横付けできる桟橋がある「ベートシャローム」です。
名前がカタカナですが、実は和風旅館だったところがユニークでした。
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