快晴の日曜日、奈良井の宿に。

中山道の木曽路の宿は、馬籠(まごめ)妻籠(つまご)が名古屋から近いこともあり、たびたび訪ねてます。その後、テレビの旅番組で「奈良井の宿」を紹介する機会もあり、その地名が今日まで印象深く頭の記憶に残って
いました。台風27号も日本列島を去り、台風の吹き返しの風もおさまった10月の最終日曜日。
雲もない快晴の空は、どこまでも青いようです。
車のナビに「JR奈良井駅」をセットして、めざすは中央高速道。
天気が良いだけに車の数も多く、高速道路が生活道路状態です。
奈良井の宿は、自分のイメージよりことのほか遠く、栗の産地の中津川を通過して、りんご園の多い飯田、松川を越え、千畳敷カールのある駒ヶ根の先にある伊那インターまで高速を走ることに。
恵那山トンネルをくぐると岐阜県から長野県に入ります。
名古屋のラジオ放送局の電波も雑音は入るようになり、聞きづらくなってきてるのが、名古屋からの距離を感じさせるところです。
飯田インターを越えるあたりから、右側の車窓が広がり、南アルプスの山並が視界に入ってきます。
雲一つない今日は、山の稜線をさえぎるものは何もありません。
山の木々は、葉の色が黄色く変化しているものの、高速道路のある目線では、まだ紅葉には早いようです。
伊那インターを降りて右折すると、長い権兵衛トンネル。
それから、カーブの多い山道を走った先に、ようやく奈良井の宿に到着です。
名古屋を午前8時に出発し、携帯の時計に目をむけると、午前11時半。
トイレ休憩も含め、3時間半ほどの移動時間でした。
一人なので、サービスエリアでも、自分一人の用事を済ませれば、即出発だからね。
奥まった所にある鳥居峠の麓の駐車場は、1台500円。
駐車場料金を払いに行くと、奈良井宿の案内図を手渡ししてくれました。
あとで分かったのですが、国道19号線をもう少し走れば、「木曽の大橋」の横には、無料駐車場があります。
この案内図によると、「1キロにわたって町並を形成する日本最長の宿場」とのこと。
妻籠の宿にくらべると、道路の高低差の少ないフラットの街道です。
街道の両側の建物は、保存地区といって見事に茶色の木造作りで統一されて続いてます。
入り口には個人の表札とは別に屋号の表札が、掲げてあるね。
晴天の日曜日でも、通りは伊勢神宮の「おかげ横町」や、名古屋の「大須」のような人混みはないですね。
どこでも元気なのが中年以上のおばさんグループで、あちこちからにぎやかな声が聞こえてくるよ。
田舎には若い女の子がいないね。
それは、スイスでも一緒だったよ。
南北に広がる奈良井宿は、奈良井駅まで続いてます。
普通、駅を中心にして、その周辺が広がるのに、ここは奈良井駅から南側に続く街道だけが栄えてるんだね。
「木曽漆器」や「曲げ物(まげもの)」と呼ばれる伝統工芸品が有名みいたいだよ。
いつも自分はおいしいもの食べて、おいしい酒飲むのが目的だけど、今回は車だから、お酒はおあずけだね。
木曽の大橋の近くのお土産売り場で、リンゴが販売されていたけど、観光地で販売されているものは、高いと相場が決まってる。
自分としては、リンゴ1個が100円が購入するモチベーションがたかまる価格限界かも。
1個200円近くするのは、問題外だね。
一通り店内を見渡したら、店の隅に「規格品外製品」とただし書きした「6個入りリンゴ630円」の袋入りを発見。
これは、買うに値するね。
早速、一袋370円の漬け物と一緒に買って、ジャスト千円。
奈良井駅には、偶然ブルーと白のツートンカラーの急行「中山道トレイン」の新しい車体がプラットホームに停車していたよ。
次回はこれに乗ってきたいね。
そばと、五平餅を食べて帰りたいね。
街道沿いの建築物は、本来屋内の面積が狭い建物だから、目につく出会うお店をのぞいてみても、入り口で順番待ちしていて、また次のお店をあたることになったよ。
駐車場までの距離も残り少なくなった「鎮神社」の隣にあったそば処「山なか」。
ここを逃すと、高速のサービスエリアのそばになっちゃうのかな。
そんな重い気持ちで店内に。
やっぱりたくさんのお客さん。
他がみんなテーブルなのに、1番奥の所に1カ所だけ囲炉裏。
「ここ使っていいですか?」と聞いたところ、大丈夫なようで腰をおちつけ1050円のざるそばを注文。
残念ながら、メニューには五平餅はなかったね。
そして、注文した「ざるそば」が来ましたよ。
2段になった器から、そばをすくい汁につけ口元に。
そばをゆで上げた後に、冷水につけて、麺がよく締まっていたのが、口の中でわかった。
麺がみずみずしくておいしいな。
そばが2段だったのがうれしいという感情が素直にわいてきたよ。

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