マリーナの1番大きな船で下田まで行ったよ。

いつもマリーナに行く度に、他のクルーザーの全長をはるかに越えた豪華な船が桟橋に係留されているのが気になっていました。その全長62フィート(18.65メートル)。こんな大きな船を所有し、操船されるオーナーさんがおられて、マリンライフを楽しまれていることに、自分との環境の違いにあこがれそして羨望の眼差しで見ていました。
自分には、一生乗れないセレブのクルザーと思っていたところ、今回1泊2日の伊豆の下田へのロングクルージングにオーナーさんのご好意により、乗船を許可していただいたとの夢のようなお話をいただきました。土曜日の朝7時に出港とのことで、マリーナ近くのいつものビジネスホテルに前日から宿泊して当日に備えました。朝6時45分前後に乗船すれば間に合うとおもっていたところ、携帯に「私以外は、すでに他のメンバーは乗船済み」との連絡が入り、駐車場に車を止め、大慌ての乗船になりました。運良く今日明日は天気に恵まれたようで、早朝から日差しが降り注いでます。マリーナスタッフが手際良く係船ロープをはずし、ゆっくり離岸。これから、伊豆の下田までのロングクルージングのスタートです。





この船は、36トンで最大搭載人員は18人ということで、オーナーさん家族の他、参加者7名プラスボートメーカー社員1名、マリーナスタッフ1名。他にオーナーさんの愛犬くぅーちゃん1匹。

 
1360馬力の2基ということで、これだけ多くの人が乗っていても、船首は力強く波を切って前進します。操舵席を含む船内キャビンや、船尾デッキ、フライデッキの広さも贅沢なスペースな作りなので、他の人に気兼ねする必要はありません。

 
フライデッキでくつろぐ様子は、まるで映画のワンシーンのようです。

頬にあたる風も、Tシャツ1枚で心地良い季節になりましたね。


船尾デッキには各自が持参したアイスBOXが並びますが、中身はミネラルウォーターより、缶ビールの占めるスペースのが圧倒的に多いようです。
船は三河湾から伊良湖水道を通過して、外洋に出たところで、船首をGPSから伊豆の石廊崎までの最短距離にルートを取り、オートパイロット機能を利用しての航行です。
伊良湖岬の伊良湖ビューホテルを左舷側に見て進むと、その次に目に入る赤羽海岸。
西の三重県と違いこのあたりからは、単調な砂浜の海岸線が静岡県まで続きます。 

まだ午前中ながらあちこちで早くも缶ビールの栓のあく音が聞こえ、船上の雰囲気も一足先のサマーホリデイ。


時間がゆっくり流れ、船が通過した航路には、スクリューが巻き上げた白い道が続いていますね。





今まで私が船で航行した最東端は浜名湖なので、今回はそのラインを越えることになります。中田島砂丘の次に目に入って来る目標物は、浜松駅前の高層ビル。
今回の参加者のNさんが、スマートフォで飛行機の位置がわかるアプリの話をするので、みんなで空を見上げました。
目を凝らすと、飛行機の機影を発見できたね。「フライトレーダー」というアプリらしい。
このあたりから、今まで少しくらいのうねりを平気で乗り越えてきた船が、左右に揺れ始めてきました。こんなに天気良いのに、周りの海面をみると白波が立ってきてます。


あのあたりが今話題の浜岡原子力発電所。


 

御前崎を船が越えたあたりで、雲の隙間にようやく富士山の山頂の部分が見えて、その話題に船上は盛り上がりました。



日本1高い山だね。沖の船からも見えるんだからね。
伊豆半島が見えるあたりになったら、さらにうねりが高くなって、船首で切る波が左右に高く盛り上がるしぶきになってきたよ。この大型船だから良かったけど、30フィート位の船で来ていたら恐かったね。駿河湾恐るべし。伊豆半島の海岸線の岩がが目に入ってきた頃、船は針路を東から北に舵を切ったところ、船上の風向きが変わって、フライデッキにいたメンバーが急に波しぶきをかぶることになって。急いで1回のキャビンに避難。自分もその1人だったけど、紙も洋服もずぶ濡れになってしまったよ。でも、顔は笑顔。
船が緑の山を控えた下田港に少しづつ近づいていく度に、海岸線には様々な小島や岩がきれいな風景をかもしだしてます。昔からの有名な観光地なのが分かります。












給油するということで、下田市魚市場近くの岸壁に接岸。蒲郡のマリーナから、約5時間40分あまりの航行時間でした。







給油時間に偶然魚市場の建物の中に市場の食堂を発見。他の皆さんは、もう少し到着時間が遅くなることを予想して、それぞれ昼食を準備してカバンの中に持参してきたのですが、あまりにもおいしそうな食堂の写真や現物のメニューを見て、結局みんながこの食堂で、お刺身や金目鯛の煮付けの味を楽しみました。



 

 


下田では、公園で満開のアジサイを楽しんだり、ペリー提督の石碑を見たり、地元の銭湯に行って汗や潮をながしました。 
夕食は、地元の料理店でお酒を飲みながら、話題は今年のカジキ釣りに夢がひろがったようですね。お刺身に金目鯛の煮付けなどたくさんのお料理に加え、茶碗蒸しに伊勢えびが入っていたのが印象的だったよ。
自分は、2次会を考えてお酒を少し控えていたのですが、皆さん早朝出港のため自宅を早出、ホテルに戻ったらすぐ寝てしまったようで、1次会だけで解散になってしまいました。あの下田の地酒飲んでおけば良かったなぁ。飲み足りなくてホテルの自販機でビールを買って、部屋で飲んでいたのは内緒だよ。
今回、ご親切にF号に乗せていただいたオナーさんのN氏。本当にありがとうがざいました。このような楽しい経験や思い出に、大変感謝いたしております。
蒲郡のマリーナに帰港後、スイカまで準備してごちそうしていただいた暖かい心配り本当にうれしかったです。

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