作曲力のアップのコツ その1
これも大体の学校とかではあまり教えてくれない分野です。
理由は読めばわかります。
とりあえずは、例えで書きます。
ちょっと唐突ですが、
まず、あなたがラーメン屋を目指すとしましょう。
(自分は日本そば派とか言わないで下さいね。そこが肝ではないので。笑)
お店を出すからには行列の出来る売れるお店を出そうと思うはずです。
・・・とりあえずは思って下さい。(強引ですが、チェーン店とか暖簾分けではなく自分のお店です。笑)
あなたならどうしますか?
まずは立地条件とか店構えなどの外装を重要視する人もいるかも知れませんが、
繁華街から外れて、決して立派な佇まいでなくても人気の店はあります。
従業員を含めたサービスを徹底して、最高の持て成しを考える人もいると思いますが、
頑固者で無愛想な名店もあります。
一番の肝心はなんでしょうか?
それは、味ですよね。
だからと言って、簡単には出来ない味です。
名店となっている人達はどうやってあの味を作ったのでしょうか?
ここは人それぞれではありますが、私が思っている事を書きます。
それは、皆、自分にとっての最高の味を追及した結果の味という事です。
例えば、今、魚介系と豚骨系の合わせが流行っているからとか、このお店の味が受けているからといって、
店主本人が今一と思っているのに、それを真似てそのまま出している名店はないと思います。
皆、自分にとってのナンバー1を追求して、「よし!これでいこう!」と決定していると思います。
自分が最高にいいと思っているから、自信を持って人にお勧め出来るのだと思いませんか?
これは、物を作る者、職人の人共通の思いだと思っています。
芸術も同じなのです。
今、流行っているからと闇雲に全てそれに合わせて作っても、その作品には自分らしさも自分の個性も情熱も入ってなく、
当然の事ながら、自分がいいと思えなければ最良の作品など作れませんので、駄作な2流作品となります。
プロで商業作家の多くがこういった仕事をしています。
逆に言えば、こういった仕事をしているから、いい作品も作れないとも言えます。
そういった人達の真似をしても、成功しないし、大成しないと思います。
業界の人は容赦なく、今、旬な系統の曲を求めてきます。
ディレクターA氏「アメリカの誰々みたいな曲欲しいんだけど、作れる?。」
それに対して、「何でも出来ます!」
と言っている人の作品は、無難だが魂の入ってない、その人の個性もない、どこかで聞いたメロディ(実際にパクって少し改良したりして)がところどころにあり、
しかも似ている曲以下の作品で魅力もない場合が多いです。
出来れば、「何でもチャレンジしますが、その人風というよりかその人に自分が作ったらみたいな感じでいいっすかね。笑顔」と言ってほしいですね。
大事な事はどんなジャンル、想定でも、自分がいいと思う部分、感覚で作る事です。
そうすれば、そこに自分の創意、工夫、情熱も入れられますので。
大事な事は、自分の個性を磨くという事です。(やっとコツに来ましたね!!汗)
作曲学校でも「ヒット曲を分析!」などをみなよくやるようですが、
例えば、「ここをこういう風にしているから売れる!おいしい!」とか「ここが往年の名曲のここと同じ展開、ここがリズムに工夫しているから。」などを研究しても、
はっきり言ってあまり有効だとは思いません。
地震が起きた後にあーだ、こーだと言って、原因を追究するのと一緒で、自分に生かせる情報ではない、単なる結果論なんですね。
ラーメンで言えば、あまり興味の無い別なお店の味の追求です。
大事な事は「売れるコツ」を研究するのではなく、自分にとって「魅力を感じる部分」を研究するべきなんです。
「なんていい曲なんだろう?どうして、ここメロディがこんなに素晴らしいんだろう?このバックの響き・・いいなぁ。」と思った時に、
そこの部分を掘り下げてよーく聞いたり、メロディを五線譜に書いて研究してみたり。展開やコード、リズム、休符、転調など・・・。
(ここではあえて書きませんが、研究とは?どんな事すればいいでしょうか?この辺は我が教室でお教えします。)
そうする事によって、自分のセンスが格段にアップする事が出来ますし、理解もすんなり入って来ますし、更に、あっ!そうかぁ!なるほど!などと思ったら、
それを自分の作品の時に参考にして使って下さい。
あ、使うのは理解した方法論とか、パターンとか、コード、リズムですよ。メロディそのものをパクるという事ではありません。(捕まっちゃいますよ~。笑)
研究した事、感じた事、気付いた事などは、必ず、自分で使っていく内に自分の技術の一つになって行きます。
また、そこに自分の考えなども入れる事により、自分なりのパターンとしても成長して行きます。
音楽、作曲はスポーツと同様で、反復で、演奏は練習を、創作は作る行為をしないと、身に付きません。
学問と誤解している人がいますが、理解だけしてても、それを使って自分のものにしなければ、単なる物知りで終わりです。
(作曲の教室などで本と一定期間だけでの授業では、なかなか身に付かない事がご理解頂けると思います。)
料理のレシピを丸暗記してても、それだけでは作れませんよね。
実際に作ってみれば、さじ加減やコツなど、経験でしか把握、身に付かない事があり、作曲も同様なんです。
作曲において知識は使わなければ、自分の能力・経験・実力アップにならないのです。
そして作曲力の進歩は、
人により、理解度、作る事による成長度は個人差がある為、
期限などを設ける事は意味がないので、とにかく諦めずに継続する事が大事です。
特に学校・教室などでは知識がメインで、作る経験(場所によって宿題として課してすますが)、
メロディが浮かぶ訓練、センスアップ、メロディの熟練度などは個人任せですから通学期間内で進路や夢を判断しない方がいいと思います。
と、また、なが~い文になってしまいましたが、今回はこの辺で。
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